知られざる野球賭博の世界

 実は私、非常に野球が好きでして、まあ今日は野球の話をひとつしたいと思うんです。

 野球、つまらないという人はいると思うんですけど、ちょっと私の話を読んでいただければ少しは面白く感じてもらえると思います。

 「野球賭博」という言葉をどこかで聞いたことがあると思います。野球賭博というものは、ただどちらのチームが勝つかに賭けるというものではないんです。野球賭博にはですね、「ハンディ師」というものがつきものでして、まあ簡単にいうと試合自体に点数のハンデをつけるわけですが、ハンディ師というのはそれこそプロのキャッチャー並みに双方のチームの状態、監督の状態、好調、不調、もうすべてを把握しているわけですよ、常に。それが仕事であるわけなんです。まあ、堅気の人間はそういうものには参加できないわけですけどね。

 たとえば巨人とヤクルトが試合をしたとしまして、2対1で巨人が勝ったとします。いまの状況からいって、確率の問題としても巨人が勝つ可能性というものが大きいわけですね。

 そこでです。ハンディ師が試合前にヤクルトにハンデ2を与えていたとしますと、結果どうなるか。これは3対2でヤクルトの勝利なんですよ。これが非常に難しい。結果的にこの試合ではヤクルトに賭けていた者がお金を手にできる、というわけなんです。

 実はですね、プロ野球だと野球賭博というのは最近少ないんです。江夏や桑田という名前の出た事件、どこかで聞いたことがあると思いますけど、プロの世界は金銭面の管理が非常に厳しいですから、最近ではプロ野球の賭博というのは非常に少ないんです。

 ではどこにいくかというと、高校野球、甲子園なんですよ。甲子園ともなると選手の知名度や、その状態というものも非常に知りにくい。だからこそ面白い、ということなんですね。

 伝説のハンディ師、という人がいまして、ある指定暴力団系のYという人物が伝説として語られているんです。いまは海外に住んでいるそうなんですが、なぜ日本にいないのか。彼は、人生の賭けといってもいいでしょう、大きな賭博に勝ったのです。

 30年ほど前の話です。夏の甲子園大会、準々決勝。青森商業 vs 関東国際高校。Y氏の出したハンデですが、関東国際になんと11。これはでかい数字ですね。つまり、試合をする前に関東国際高校が 11対0で勝っているわけですよ。野球の11点の大きさというのは、いくら野球音痴でも分かりますよね。バスケットボールではありません。ラグビーでもありません。

 当然、全国のいわゆるヤクザと呼ばれている人間たちが、関東国際高校に何億という金を賭けたそうです。個人的なものだけでなく、組単位の投資もあったそうです。

 試合が終わりました。結果、13対1で青森商業が勝ちました。Y氏はそのとき何千億円という金を手にしたそうです。当然、日本から逃げました。普通の世界ではないですからね、取り戻そうと追ってくる人間もいます。海外に逃げたわけです。

 野球にはこういう世界もあるわけです。江夏は、暴力団から腕時計ひとつもらっただけで野球界から追放されそうになりました。深刻にかんがえるものひとつの受けとめ方でしょうが、友達どうしでハンデをつけあって野球を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

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